「インスタ、一応やってるんですけど、全然お客さんにつながらなくて…」。SNS運用のご相談で、いちばん多く聞く言葉です。
いろいろな会社のアカウントを見せていただくのですが、集客につながっていないアカウントには、驚くほど共通点があります。逆に言えば、そこを直せば変わる可能性が高いということです。
今回は、SNSで集客できない会社に共通する3つのことを、耳の痛い話も含めて正直にお伝えします。
その1:「誰に向けた投稿か」が決まっていない
いちばん多いのがこれです。投稿を見ても、誰に何を伝えたいのかが分からない。今日はランチの写真、明日は社内の風景、その次は地域のイベント…。一つひとつは悪くないのに、全体として「このアカウントは私に関係がある」と思ってもらえないんです。
SNSは、フォローするかどうかを数秒で判断される世界です。プロフィールと直近の投稿を見て「自分に関係ない」と思われたら終わり。だからまず決めるべきは投稿の内容ではなく、「誰のためのアカウントか」なんです。
たとえば「福井で肩こり・むくみに悩む30〜40代の女性のためのアカウント」と決まれば、投稿すべき内容は自然と絞られます。絞ると届く。広げると誰にも届かない。SNSはそういう性質のものだと考えてください。
その2:投稿が「お知らせと売り込み」ばかり
2つ目は投稿の中身です。新商品のお知らせ、キャンペーンの告知、営業日のご案内…。会社が言いたいことだけが並んでいるアカウント、思い当たりませんか。
厳しい言い方になりますが、フォローする側にとって、よその会社のお知らせは基本的に興味の対象ではありません。興味があるのは「自分の役に立つこと」「見ていて楽しいこと」です。
役立つ知識、プロならではの視点、よくある質問への回答、お客様の悩みが解決した過程…。相手が知りたいことを中心に置いて、お知らせや売り込みはたまに挟む程度。このバランスに変えるだけで、反応は目に見えて変わります。私たちが運用をお手伝いした繊維業のお客様では、投稿内容を見直した結果、フォロワーが3ヶ月で500人増えました。商品の宣伝ではなく「見たくなる投稿」に変えたことが効いた例です。
その3:続ける体制がない
3つ目は、内容以前の問題です。担当が決まっていない、投稿は手が空いたときだけ、忙しくなると1ヶ月止まる…。これでは、どんなにいい投稿をしてもアカウントは育ちません。
SNSのアルゴリズムは、継続的に投稿しているアカウントを優遇する傾向があると言われています。それ以上に、久しぶりに見たアカウントの最終投稿が3ヶ月前だったら、見る側は「このお店、やってるのかな?」と不安になりますよね。
続けるコツは、気合ではなく仕組みです。週◯本と決めて、投稿を月初にまとめて作っておく。担当と締め切りを決める。それでも回らないなら、外部に任せるのも立派な選択肢です。大事なのは「誰がやるか」ではなく「止まらないこと」なんです。
ちなみに、投稿は毎日である必要はありません。週2〜3本でも、質を保って続くほうがずっと大事です。無理な計画は、止まる原因にしかなりません。
おまけ:フォロワー数だけを追いかけない
3つの共通点とあわせてお伝えしたいのが、フォロワー数と集客は必ずしも比例しない、ということです。プレゼント企画などでフォロワーを一気に増やしても、商品やお店に興味のない人ばかりが集まれば、集客にはつながりません。むしろ投稿への反応率が下がって、本来届けたい人にかえって届きにくくなることもあります。
数千人のフォロワーがいても集客できないアカウントがある一方で、数百人でも地域のお客様の来店に着実につながっているアカウントもあります。目指すべきは「数」ではなく「濃さ」。自分のお客様になりうる人に、どれだけ深く届いているか、です。
そしてもうひとつ。SNSで興味を持ってくれた人が、次にどこへ進めばいいのか…プロフィールのリンク、予約方法、ホームページとのつながりも忘れずに整えてください。せっかくの興味も、その先の道がなければ集客にはつながりません。
まとめ
SNSで集客できない会社に共通するのは、①誰に向けるかが決まっていない、②売り込みばかり、③続ける体制がない、の3つ。裏を返せば、相手を決めて、相手の知りたいことを、止まらずに発信し続ける。これだけで多くのアカウントは変わっていきます。派手なテクニックの前に、まずこの土台を整えることをおすすめします。今のアカウントに当てはまるものがなかったか、一度振り返ってみてください。
ただ、この「続ける」が自社だけでは難しいのも、痛いほど分かります。私たちは企画から投稿制作まで請け負うSNS運用代行を行っていますので、「体制ごと相談したい」という方はお気軽にご相談ください。SNS運用代行のサービスページもあわせてご覧いただければと思います。


