KOiKiの中谷です。ホームページ制作のご相談をいただくとき、「何を用意していけばいいですか?」と聞かれることがあります。
結論から言うと、手ぶらで来ていただいて大丈夫です。ただ、事前にほんの少し準備をしていただけると、打ち合わせの密度が上がって、結果的に完成も早く、内容も良くなるんです。
今回は、数多くの打ち合わせを経験してきた中で「これがあると話が早い」と感じる3つの準備をご紹介します。どれも難しいものではなく、社内で30分もあればできることばかりです。
準備1: 「誰に何をしてほしいか」をひとことで言えるようにする
一番大事な準備がこれです。立派な企画書はいりません。「ホームページを見た誰に、どうなってほしいのか」を、ひとことで言えるようにしておいてください。
- 例: 30〜40代の子育て世帯に、体験レッスンを申し込んでほしい
- 例: 求人に応募を迷っている学生に、会社の雰囲気を知って応募してほしい
- 例: 取引先の担当者に、うちの技術力を理解して見積依頼してほしい
これが決まっていると、デザインも文章もページ構成も、すべてこの一文を軸に決められます。逆にここが曖昧なまま進むと、「なんとなくきれいだけど、誰にも刺さらないサイト」になりがちなんです。社内で意見が割れる場合は、割れたまま持ってきてください。整理するのも私たちの仕事です。
このひとことは、完成後の判断基準にもなります。デザイン案で迷ったとき、「どちらが好きか」ではなく「どちらが目的に近いか」で決められるようになるからです。ホームページ作りで起きる迷いの多くは、この一文で解決できると言っても大げさではありません。
準備2: 「好きなサイト」と「使えそうな素材」を集めておく
言葉で「かっこいい感じで」と伝えるのは、実はとても難しいんです。人によって「かっこいい」の中身が全然違うので。そこでおすすめなのが、見た目の好みが近いサイトを2〜3個ブックマークしておくことです。同業種でなくて構いません。「この雰囲気が好き」が伝われば、デザインの手戻りがぐっと減ります。
あわせて、社内にある素材もざっと棚卸ししておいてください。
- 会社案内やパンフレット(文章の素材になります)
- 過去に撮った写真データ(使えるものが眠っていることが多いです)
- ロゴのデータ(意外と「どこにあるかわからない」ケースが多いです)
素材が揃っていると制作費を抑えられる場合もあります。逆に「写真が全然ない」とわかれば、撮影を見積もりに入れる判断が早めにできます。
逆に「これは載せたくない」という素材やテイストがあれば、それも教えてください。好きの言語化は難しくても、嫌いははっきりしていることが多く、方向性を絞る大きなヒントになります。
準備3: 「誰が決めて、誰が窓口になるか」を決めておく
意外と見落とされがちなのがこれです。制作の途中では、デザインの確認や原稿のチェックなど、お客様に判断していただく場面が何度もあります。このとき「最終的に誰がOKを出すのか」「日々のやりとりは誰とするのか」が決まっていないと、確認のたびに社内で止まってしまい、スケジュールがずるずる延びていくんです。
特に多いのが、担当者さんと進めてきた内容が、最後に社長の一声でひっくり返るパターンです。これはお互いにとってつらいので、決裁される方には最初の打ち合わせか、遅くともデザインの方向性を決める段階で一度入っていただくことをおすすめしています。
窓口の担当者さんは、社内の情報を集めてきてくださる方だと理想的です。原稿の確認や写真の手配など、社内への声かけが必要な場面が意外とあるので、社内に顔がきく方だと制作がスムーズに進みます。
準備が何もできなくても、大丈夫です
ここまで3つ挙げておいて言うのもなんですが、準備が整わないからといって相談を先延ばしにする必要はありません。実際、「何から考えればいいかもわからない」という状態でお越しになる方はたくさんいらっしゃいますし、そこから一緒に整理していくのが私たちの仕事です。
むしろ、準備1の「誰に何をしてほしいか」は、対話の中でようやく言葉になることも多いんです。準備はあくまで「あると話が早い」ものであって、「ないと相談できない」ものではありません。
実際の打ち合わせでは、こちらから順番に質問をさせていただきます。「創業のきっかけは?」「お客様によく言われることは?」といった雑談のような話から、ホームページの軸が見えてくることがほとんどです。準備というより、思い出話のネタを少し温めておいていただく、くらいの気持ちでお越しください。
まとめ
依頼前の準備は、目的のひとこと化・好きなサイトと素材集め・決裁と窓口の明確化の3つです。どれも30分あればできて、打ち合わせの質がぐっと上がります。
とはいえ、一番もったいないのは準備を気にして相談が遅れることです。手ぶらでのご相談も大歓迎ですので、お気軽にお問い合わせください。制作の流れについては、ご依頼から公開までの流れのページで詳しくご紹介しています。


