
「福井って、ホームページを頼めるところが少ないですよね」
県外から移ってこられた経営者の方や、初めてサイトを作る方から、この言葉をよく聞きます。東京や大阪と比べれば、事業者の数が少ないのは確かです。ただ、「選択肢がない」かというと、それは違います。数え方の問題であることが多いんです。
今日は福井でWebを頼める先をタイプ別に整理してみます。どこが優れているという話ではなく、向き不向きが違うという話です。最後に自社がどこに立っているのかも書きます。
タイプ1:総合広告代理店・印刷会社のWeb部門
もともと紙媒体やイベント、看板を手がけてきた会社が、Webも扱っているケースです。福井にはこのタイプがいくつもあります。
- 向いている:会社案内・パンフレット・展示会の装飾・Webをまとめて発注したいとき。窓口が一本化できる
- 確認したいこと:Webの制作を社内でやっているか、外部に出しているか。外注の場合、公開後の細かい修正に時間がかかることがある
タイプ2:地元の小規模なWeb制作会社
数名から十数名で運営している会社です。KOiKiもここに入ります。
- 向いている:作ったあとも相談しながら育てていきたいとき。顔を合わせて話を詰めたいとき
- 確認したいこと:得意分野の偏り。デザインに強い会社、システムに強い会社、集客・広告に強い会社で中身がかなり違う。制作実績を見て、自社の業種に近いものがあるか見ておくとよいです
タイプ3:フリーランス
福井にも実力のある方が何人もいます。制作会社を通すより費用を抑えられることが多く、話が早いのも利点です。
- 向いている:予算を抑えたいとき。作るものがはっきり決まっているとき。社内にある程度Webが分かる人がいるとき
- 確認したいこと:体調不良や別案件で連絡が取りにくくなる時期があること。長期の保守をどうするか、最初に決めておくと安心です
私たちも、規模や内容によっては「その予算ならフリーランスの方のほうが合います」とお伝えすることがあります。
タイプ4:県外・オンライン完結の制作会社
打ち合わせをすべてオンラインで済ませる会社です。福井にいながら東京の会社に頼むことは、今は普通にできます。
- 向いている:特定の業界に特化した会社に頼みたいとき。デザインの引き出しの多さを求めるとき
- 確認したいこと:現地での撮影が必要な場合の費用。地域の事情(商圏の感覚、地元の競合、県内の支援制度)は前提の説明から必要になります
タイプ5:自分で作る(ノーコード・テンプレート)
WixやSTUDIO、BASEなどを使えば、費用をかけずに始められます。これも立派な選択肢です。
- 向いている:まず試したいとき。更新が多く、自分で触りたいとき。予算が限られているとき
- 確認したいこと:作る時間は自分の時間だということ。20時間かければ、時給換算で相応の費用がかかっています
ご相談を受けて「今の段階なら、ご自身で作ったほうがいいです」とお伝えして終わることも、年に何度かあります。
「少ない」と感じる本当の理由
選択肢は5タイプもあります。それでも少なく感じるのは、たぶん比べ方が分からないからです。
料金表の形がバラバラで、同じ「ホームページ制作50万円」でも中身が違う。だから並べても比較にならず、選択肢がないように見えてしまいます。
比べるなら、金額ではなくこの4点をそろえて聞いてみてください。
- ページ数と、原稿は誰が書くのか
- 写真の撮影が含まれるか
- 公開後の修正は誰がどこまでやるのか、費用はどうなるか
- スマホ表示・問い合わせフォーム・地図・SNS連携が含まれるか
この4つをそろえて聞くと、見積の差の理由がだいたい見えてきます。ページ数が同じでも、原稿を全部こちらで書くのと、お客様からいただいた文章を流し込むのとでは、かかる時間がまるで違います。金額の差の多くは、この「誰がどこまでやるか」の差です。
どのタイプに頼むときも、確認しておきたい3点
タイプに関係なく、契約前に聞いておいたほうがいいことがあります。ここを確認せずに進めて、あとで困っている会社を何度も見てきました。
1. ドメインとサーバーの名義
自社の名義になっているか、制作会社の名義になっているか。制作会社の名義のまま連絡が取れなくなると、サイトごと動かせなくなります。ドメインは自社で取得し、自社で管理するのが原則です。
2. 制作データの扱い
将来ほかの会社に引き継ぐとき、データを渡してもらえるのか。「渡せません」という契約もあります。良し悪しではなく、事前に知っているかどうかの問題です。
3. 公開後に誰が更新するのか
自社で更新する前提なら、管理画面から触れる範囲がどこまでかを確認してください。「お知らせは自分で書ける」と思っていたら、更新のたびに費用が発生する仕組みだった——というすれ違いは、いまだによくあります。
KOiKiがどこに立っているか
私たちはタイプ2の小規模な制作会社です。強みと弱みを並べておきます。
- できること:Web制作、SNS運用代行、広告、印刷物、ロゴまで一通り。公開後も運用しながら手を入れ続けること。福井県内なら訪問して打ち合わせできること
- できないこと:大規模なシステム開発。数十名体制の会社と同じ速度で同時に多くの案件を進めること。補助金の申請代行(行政書士業は行っていません)
この条件で合わない場合は、そう伝えます。合う会社を紹介できることもあります。
「うちの場合はどのタイプが合うのか」というご相談でも大丈夫です。実際にどんな仕事をしてきたかは、制作実績のページをご覧ください。





