
こんにちは、KOiKiの中谷です。福井の建設会社さま、土木の会社さまからいただくご相談の中身が、この2〜3年で変わってきました。以前は「仕事を取るため」でしたが、今は「人を採るため」のご相談のほうが多いです。
公共工事も民間工事も動いている。受注はある。ただ、こなす人がいない。福井の建設業では、この形の悩みが年々深くなっています。
求人票を見た人は、必ず会社名を検索します
ハローワークの求人票、求人サイトの募集、高校への求人。どの経路で知った人も、応募を決める前に会社名で検索します。
そこで出てくるのが工事実績だけのサイトだったり、そもそも何も出てこなかったりすると、応募は止まります。求人媒体がきっかけをつくり、ホームページが決断させるという関係です。媒体にお金をかける前に受け皿を整えるほうが、費用対効果は高くなります。
応募する側が知りたい8つ
- 給与のレンジ(経験年数ごとの、実額に近い形で)
- 休日(4週8休か、土曜の扱い、年間休日日数)
- 残業と早出の実態
- 1日の流れ(何時に出て、何時に戻るか)
- 現場までの移動(直行直帰か、会社集合か)
- 資格取得の支援(費用の負担と、実際に取った人の数)
- 入社後1年で何をするか
- 先輩社員の顔と声
この中で書かれていないことが多いのが、3と6です。残業の話を伏せた会社ほど、入社後に早く辞められてしまうという話をよく聞きます。多いなら多いと書いて、その分の手当や休みの取り方を添えるほうが、結果として長く続く人が来ます。
高卒採用では、保護者と先生も見ています
福井は高校からの就職が今も強く働いている地域です。生徒本人だけでなく、保護者と進路指導の先生がホームページを見ます。
この層が確かめているのは、会社の安定性です。創業年、社員数、主な施工実績、社会保険や退職金の制度、社屋や重機の写真。「危なくないか」「続く会社か」を見ています。若手向けの言葉づかいだけで作ったサイトは、この層には届きません。
会社をきちんと説明する1ページと、若手向けの採用ページ。分けて用意するのが現実的です。
写真は、現場の実物を
フリー素材の作業員の写真を使っているサイトを見かけます。見る側は、だいたい気づきます。
スマホで構わないので、自社の現場、自社の社員、自社の重機を撮ってください。朝礼の様子、休憩中の一枚、完成した構造物の前での集合写真。顔が写っている写真がある会社は、それだけで応募が増えます。撮影と掲載の許可だけは、事前に社員の方に取っておいてください。
女性やUターンの受け入れも書く
更衣室やトイレの整備、産休育休の実績、事務や施工管理での女性の配置。あるなら書いてください。ないなら「今はないが、整備を進めている」と書くほうが誠実です。入ってから話が違ったとなるより、ずっといい結果になります。
県外から福井に戻ってくる人には、住まいの情報が要ります。社宅や寮の有無、家賃の補助、通勤にかかる時間。福井で暮らすイメージが持てるかどうかは、応募の判断に直結します。
社員インタビューは、3つの質問で足ります
採用ページの中身で迷ったら、社員の方に3つだけ聞いてください。
- この会社に入った決め手は何でしたか
- 入る前と入った後で、印象が変わったことはありますか
- いちばんしんどいのは、どんなときですか
3つ目を載せることを怖がる会社は多いです。ただ、しんどい部分が書いてあるページのほうが、読む側は信じます。きれいな言葉だけを並べたページは、求職者にはすぐ見抜かれます。そして入社後のずれが小さいほど、離職は減ります。
文章にするのが苦手なら、話してもらった内容をそのまま書き起こす形で構いません。整えすぎないほうが伝わります。
採用ページでよくある失敗が、募集要項を求人票の文面のまま貼り付けてしまうことです。「経験不問、詳細は面談にて」という書き方は、求人票では通っても、他社と並べて見られるWebでは弱くなります。数字と実態に書き直す価値があります。
応募の窓口が電話だけ、という会社も今なお多いです。高校生も、転職を考えている人も、まずは電話をかけずに調べます。フォームかメール、できればスマホから1分で送れる形を用意してください。応募のハードルは、下げた分だけ件数が増えます。
一度作って終わりにしない
採用ページは、毎年少しずつ更新するものです。今年入った社員のインタビューを1本足す。それだけで「動いている会社」に見えます。3年前の新入社員紹介が最新のまま置いてあるサイトは、逆の印象を与えます。
更新は年1回で構いません。4月に1本、若手の話を足すと決めておくと、意外なほど続きます。
まとめ
求人媒体で見つけてもらい、ホームページで決めてもらう。書くべきは給与と休日と1日の流れ、そして実際に働いている人の顔。福井の建設業は仕事の中身が外から見えにくい分、見せた会社が有利になります。
まずは今年入った社員の方に、入社の決め手を聞いてみてください。その言葉が、そのまま次の採用ページの中身になります。





