
こんにちは、株式会社KOiKiの中谷です。福井でWeb制作をしています。
工務店やリフォーム会社さまからのご相談にあったのが、「施工事例って、どこまで載せればいいんですか」という質問です。写真は並べているけれど反応がない、というお悩みとセットで出てきます。
住宅は金額が大きく、検討期間も長い買い物です。その分、見る側は慎重に比べます。施工事例のページは、その比較に耐えられるかどうかを決める場所になります。
外観写真1枚では、ほとんど何も伝わりません
よくあるのが、完成した家の外観写真が1枚だけ並んでいる形です。きれいではあるのですが、見る人が知りたいことには答えていません。1件の事例に、最低限これだけは添えてください。
- 施工エリア(福井市、坂井市、鯖江市など市町名まで)
- 延床面積と間取り、住まわれる家族の構成
- 工期
- 価格帯(総額でなくても「2,000万円台」程度で構いません)
- お施主様の要望と、それにどう応えたか
- 担当した人の名前か顔
価格帯を出すことに抵抗のある会社は多いです。ただ、書いていないと「聞かないと分からない=問い合わせが面倒」となり、候補から静かに外れます。幅を持たせた書き方で構わないので、目安は出しておきたいところです。
写真は「暮らしの動線」で並べる
外観、玄関、LDK、水回り、収納、子ども部屋。この順に並べると、見る人が自分の生活を重ねやすくなります。1件につき10枚前後が目安です。リフォームなら、同じアングルのビフォーアフターが効きます。
撮影はできれば引き渡し前に。生活が始まってからだと撮りにくくなります。スマホでも構いませんが、広角で大きく歪んだ写真と、暗い写真だけは避けてください。
市町名を入れると、検索で拾われます
「福井市 注文住宅」「坂井市 リフォーム 補助金」のように、地域名とセットで検索されるのが住宅業界の特徴です。事例ページのタイトルに施工エリアの市町名が入っているだけで、拾われる確率が変わります。
ただし、施工していないエリア名を並べるのはおすすめしません。問い合わせは来ても対応できず、お互いに時間を使うだけになります。
福井の住まいの事情を書けているか
雪、湿気、二世帯、車2台分の駐車スペース。福井で家を建てる人が気にすることは、全国向けの一般的な住宅情報には載っていません。
- 雪下ろしを減らす屋根形状や、融雪の考え方
- 断熱の等級とその根拠、冬の光熱費の実感
- 敷地を広く取れる分の外構と駐車スペースの計画
- 親世帯との同居・近居のパターン
こうした話が事例の中に書いてあると、「この会社は福井の家を分かっている」と伝わります。県外の大手と比べられたときに効いてくるのは、こういう部分です。
事例の次に読まれるのは「流れ」と「費用」
事例を見て気に入っても、そこから問い合わせまでには段差があります。埋めるのは、次の2つです。
- 相談から引き渡しまでの流れ:初回相談、土地の確認、プラン提案、見積もり、契約、着工、引き渡し。それぞれに何ヶ月かかるか
- 費用の考え方:本体価格に何が含まれ、何が別途か。付帯工事、外構、諸費用の目安
特に費用は、後から増えることを不安に思われています。「本体価格に含まれないもの」を先に書いてある会社は、それだけで信用されます。書きにくい内容ほど、先に書いた側が有利になります。
無料相談やモデルハウスの見学がある場合は、その場で契約を迫られないことも明記してください。相談のハードルを下げるのに、いちばん効く一文です。
事例ページでよくある失敗も挙げておきます。ブログの記事として書いてしまい、日付順に流れていく形にしてしまうことです。3年前に建てた家も、これから建てる人にとっては新しい情報です。事例は投稿日ではなく、工法・エリア・価格帯で絞り込める一覧にしてください。
なお、施工した物件をすべて載せる必要はありません。お施主様の掲載許可が取れたもの、写真がきちんと撮れたもの、自社の得意分野が表れているもの。この3つを満たすものだけで構いません。数を追って質を落とすと、比べられたときにかえって不利になります。
事例は「増え続けている」ことが信用になります
3件で止まっている事例ページは、いつ止まったのかが見る人に伝わります。月1件でいいので更新を続けてください。年12件、3年で36件。この積み重ねは、あとから一気には作れません。
続けるコツは、現場ごとに写真を撮る担当と、サイトに載せる担当を決めておくことです。仕組みにしておかないと、忙しい時期に必ず止まります。
まとめ
施工事例に必要なのは、写真の美しさよりも、エリア・面積・価格帯・要望という判断材料。そして福井の住まい事情への理解と、更新が続いていること。この3つが揃うと、事例ページは営業資料として働き始めます。
今ある事例を1件開いて、価格帯とエリアが書いてあるか確かめてみてください。うちの事例はどう見せればいいか、というご相談でも大丈夫です。





