COLUMN

福井の飲食店がホームページでやるべきこと・やらないこと

2026.08.03最終更新 2026.09.09

Web制作

福井の飲食店がホームページでやるべきこと・やらないこと

「ホームページを作りたいんですが、食べログもGoogleも登録してあって、どれに何を書けばいいのか分からなくて」

福井市内で居酒屋を営むお客様から、こんな言葉をいただいたことがあります。窓口が増えた分だけ、迷いも増えている。飲食店の方とお話ししていると、この手詰まり感によく出会います。

今回は福井の飲食店という前提を置いて、ホームページでやるべきことと、後回しでいいことを分けて書きます。

お客様は、ホームページより先に地図を開いています

スマホで「福井市 ランチ」「武生 居酒屋 個室」と調べると、最初に出てくるのは地図と店舗の一覧です。ホームページにたどり着く前に、ここで候補が3〜4軒まで絞られています。

だから順番としては、Googleビジネスプロフィールの整備が先です。営業時間、写真、メニュー、電話番号、口コミへの返信。無料でできて、手を入れた翌週には見え方が変わることもあります。ホームページを作る前に、ここが空欄だらけだとしたら、もったいない話です。

ホームページは「最後のひと押し」の場所

では自社サイトは要らないのかというと、そうではありません。地図やグルメサイトで候補を絞ったあと、最後に公式サイトを開いて確かめる人がいます。そこで見られているのは、だいたい次の4つです。

  • コースの中身と金額(宴会・法事・接待で使えるか)
  • 席の種類と収容人数(個室、座敷、カウンター)
  • 駐車場の台数と場所
  • 電話以外の予約手段

福井は車で動く土地です。駐車場の情報は地図だけでは伝わりません。「店舗前に3台、道路を挟んだコインパーキングと提携で5台」というところまで書いてあると、迷いが消えます。「駐車場が分からないから別の店にした」は、思っている以上に起きています。

やらなくていいこと

ご要望としてよく挙がるけれど、後回しで構わないものもあります。

  • 全メニューの網羅:品数が多いほど更新が止まります。看板料理とコース、価格帯が分かれば足ります
  • トップページの動画やアニメーション:スマホでは表示が重くなり、見られる前に離脱されることがあります
  • 毎日更新のブログ:日々の発信はInstagramのほうが向いています。サイトには投稿を埋め込むだけで足ります
  • 長い沿革やこだわりの長文:基本情報が揃ってから足す順番で

グルメサイトの有料プランも、無料でできることをやり切ってから検討して遅くありません。掲載料は毎月かかり続けます。効果を測らないまま払い続けている店舗は、少なくないです。

予約と問い合わせの受け方を決めておく

スマホで見ている人が電話番号をタップしたら、そのまま発信できる状態にしておく。これは最低限です。そのうえで、電話以外の窓口をひとつ用意してください。ネット予約でも、InstagramのDMでも、LINEでも構いません。

理由は時間帯にあります。お店を探されているのは、こちらが忙しい時間帯と、営業が終わったあとの夜です。電話に出られない時間に予約の意思を受け取れるかどうかで、拾える件数が変わります。

口コミへの返信も、余裕があれば手をつけてください。褒めてくださった方には短くお礼を、厳しい内容には言い訳をせず事実だけを返す。返信のある店は、読む人に「店主が見ている」と伝わります。返信の文面は、次に来る人への案内にもなります。

福井の飲食店には、性格の違う二種類のお客様がいます

ひとつは地元のお客様。宴会、法事、歓送迎会、家族の集まりといった用途で探しています。もうひとつは県外からの観光のお客様で、恐竜博物館や永平寺、東尋坊をまわる前後に食事の店を探します。北陸新幹線が福井まで延伸してから、この層の動きは変わりました。

この二つは、知りたいことが違います。地元の方はコース価格と個室の有無、観光の方は駅や宿からの距離、料理の写真、当日でも予約できるか。1ページで両方に答えようとすると、どちらにも刺さらないページになります。トップから入り口を二つに分けるだけで、ずいぶん見やすくなります。

もうひとつ、よくある失敗を書いておきます。ホームページとGoogleビジネスプロフィールとInstagramで、営業時間がばらばらになっている状態です。どれが正しいのか分からず、確認の電話がかかってきます。年末年始と大型連休の前に、この3か所を並べて見直す日を決めておいてください。

自分たちで直せる形にしておく

臨時休業、価格改定、季節メニュー。飲食店は変更が多い業種です。そのたびに制作会社へ依頼して数日待つ形だと、更新は必ず止まります。古い情報が残ったサイトは、無いより悪い印象を与えることがあります。

私たちがお作りするときは、店舗側で触る部分とプロに任せる部分を最初に分けます。メニューとお知らせと営業時間はお店で、デザインと構造はこちらで。この線引きを最初にしておくと、公開後もサイトが生きたままになります。

まとめ

順番はGoogleビジネスプロフィール、次にホームページ。サイトに載せるのはコース、席、駐車場、予約手段。凝った演出と全メニュー掲載は後回し。そして自分たちで更新できる形にしておく。福井の飲食店であれば、この形でまず十分に戦えます。

今あるサイトを開いて、この順番になっているか見てみてください。どこから手をつけるかだけでも、一緒に整理できます。

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株式会社KOiKi 代表取締役 中谷 蓉織

代表取締役 中谷 蓉織

福井市を拠点に、Web・広告・グラフィック・パッケージなど幅広いデザイン分野で
16年以上のキャリアを持つクリエイティブディレクター。 企業や店舗のブランディング、Webサイト制作、SNS運用、広告設計など、トータルな集客支援を行う