
「ネットショップ、BASEでいいですか?」
オンライン販売のご相談で、いちばん名前が挙がるのがBASEとカラーミーショップです。知っているサービスから候補に挙がるのは自然なこと。結論から言うと、どちらも悪くありません。条件が合えばおすすめします。
ただ、売れてきたときに事情が変わります。今日は主要な4つのサービスを、どんな会社に向いているかという切り口で整理します。なお、各社の料金や手数料は改定されるため、この記事に具体的な数字は書きません。検討される時点の最新の料金表を必ずご確認ください。
まず始めるなら BASE
始めるハードルの低さが群を抜いています。アカウントを作って商品を登録すれば、その日のうちに販売を開始できます。
- 「まず売ってみたい」段階
- 商品が数点しかない
- 続けられるかどうか、自分でもまだ分からない
- 初期費用をかけたくない
この状態でいきなり数十万円かけて作り込むより、試してみるほうが賢いことがあります。私たちも状況によっては「まずBASEで始めてみませんか」とお伝えします。それで軌道に乗ってから、作り込む相談をすればいい話です。
実店舗があって、ネットにも広げるなら カラーミーショップ
国産のサービスで、月額を抑えながらある程度の自由度も持てる中間の位置づけです。
すでにお店があって、来店してくれるお客様に加えてネットでも買えるようにしたい——という場合に合いやすいです。デザインの調整もある程度でき、決済や配送の選択肢も国内向けにそろっています。
本格的にやるなら Shopify か MakeShop
Shopifyが向いている方
- デザインにこだわりたい
- 海外への販売も視野に入れている
- SNSや外部サービスと連携させて運用したい
- 商品点数がそれほど多くない
世界中で使われているので、機能を足すためのアプリが豊富です。表示が速く、見た目の自由度も高い。ブランドの世界観を大事にしたい商材と相性が良いサービスです。
MakeShopが向いている方
- 商品点数が多い
- 日本国内向けの販売が中心
- 電話でサポートを受けたい
- 複雑な送料設定や、卸価格・会員価格を扱いたい
こちらも国産です。「のし」「同梱物」「地域別の細かい送料設定」など、国内特有の要望に対応しやすいのが特徴です。管理画面の日本語が自然なのも、毎日触る人には地味に効いてきます。電話で聞ける点は、初めての方の安心材料になります。
迷ったときの分け方
ひとことで言えば、見せ方で勝負するならShopify、運営のしやすさで選ぶならMakeShopです。
5つ目の選択肢:WordPressにEC機能を足す
4サービスに入れませんでしたが、すでにWordPressでホームページを運営している会社には、この道もあります。既存サイトに販売機能を追加する形です。
- 向いている:商品点数が少ない。すでにブログやコラムで集客できている。サイトとショップを1つにまとめたい
- 向いていない:商品点数が多い。決済や在庫まわりのトラブル対応を自社で抱えたくない
注意点として、決済やセキュリティの管理を自分たちで背負うことになります。専用のカートサービスなら向こうが面倒を見てくれる部分です。運用を任せられる相手がいるかどうかで判断が変わります。
切り替えを考えるタイミング
手軽に始められるサービスほど、売れてきたときに販売手数料の負担が重くなりやすい構造になっています。
- 売上が小さいうちは「月額が安いこと」が効く
- ある規模を超えると「手数料が安いこと」が効く
- この逆転が起きる地点は、商品単価と月商で人それぞれ
感覚としては、毎月の売上が安定して見えてきたら、一度そろばんを弾き直す。それが乗り換えを検討するタイミングです。
もうひとつ、機能とデザインの壁もあります。「他店と同じ見た目にしかならない」「やりたい売り方(定期購入、セット販売、会員価格)ができない」と感じ始めたら、そこも切り替えの合図です。
乗り換えるときに起きること
先に知っておいていただきたいのは、乗り換えは引っ越しに近い作業だということです。
- 商品データは移せることが多いが、ページの見た目は作り直しになる
- これまでのレビューは、基本的に持っていけない
- 会員情報やポイントの移行は、サービス次第。パスワードは移せないので、お客様に再登録をお願いすることになる
- URLが変わるため、検索での評価が一時的に下がる。転送の設定が要る
つまり、あとから乗り換えるコストはゼロではありません。それでも最初から高機能なものを選ぶべきかというと、そうとも限らない。売れるかどうか分からない段階で作り込むほうが、損失は大きくなります。試してから移る、という順番は十分に合理的です。
カートを選ぶ前に決めておきたいこと
サービス選びより先に決めておくべきことがあります。ここが決まっていないと、どのカートを選んでも同じところで止まります。
- 誰が商品を登録するのか(1商品あたり15分でも、100商品なら25時間です)
- 写真は誰が撮るのか
- 注文が入ったとき、誰が梱包して発送するのか
- 在庫をどう管理するのか。実店舗と共通なのか
- 集客をどうするのか
5番目がいちばん抜けます。ショップを開いただけでは人は来ません。実店舗で言えば、山の中に店を建てたのと同じ状態です。SNS、広告、既存のお客様への案内。何かしらの導線を用意しておく必要があります。
まとめ
- まず試す → BASE
- 実店舗+ネット → カラーミーショップ
- 見せ方で勝負 → Shopify
- 運営のしやすさ・商品点数が多い → MakeShop
KOiKiでのECサイト制作は55万円前後からが目安です。ただ、上に書いた5つが決まっていない段階なら、まずそこを一緒に整理するところから始めます。作る前に決めることのほうが、実は多いんです。
どのサービスが合うか判断がつかないときは、扱っている商品と月の想定件数を教えていただければ絞り込めます。お気軽にご相談ください。Web・ショップ制作のサービスページもご覧いただけます。





