COLUMN

社内でインスタが続かない3つの理由と続く仕組み

2026.09.21最終更新 2026.09.09

集客・SNS

社内でインスタが続かない3つの理由と続く仕組み

「今月まだ1本も投稿できてないんです」。ご相談の席で、この言葉を何度聞いたか分かりません。しかも決まって、申し訳なさそうにおっしゃいます。

やる気がないから止まったわけではありません。止まる会社には共通した構造があります。逆に言えば、そこを直せば続きます。

理由1 担当者が「手が空いた人」になっている

いちばん多いのがこれです。「みんなで投稿していきましょう」と始めたアカウントは、ほぼ止まります。全員の仕事は、誰の仕事でもないからです。

しかも投稿は、締切のない仕事です。締切のある仕事と並べたら、必ず後回しになります。担当者を責める話ではなく、業務としてそういう性質のものだということです。

名前を1人決めて、月に何時間使っていいかを社長が明言する。ここまでやって、ようやくスタートラインに立ちます。「空いた時間で」と言われた担当者は、空いた時間が来ないまま半年が過ぎます。月4時間と決めてしまえば、それは業務です。

理由2 毎回ゼロからネタを考えている

投稿が止まる直前の担当者に聞くと、たいてい「何を出せばいいか分からなくなった」とおっしゃいます。白紙から企画を立てる作業は、慣れた人でも重いものです。それを週に2回、通常業務の合間にやるのは無理があります。

撮影と投稿が同じ日にくっついているのも、負担を大きくしています。今日の投稿のために今日写真を撮る、を繰り返すと、忙しい週がそのまま空白の週になります。台風で客足が止まった日、社員が急に休んだ日。そういう日に投稿が飛び、一度飛ぶと再開の腰が重くなります。

理由3 うまくいったかどうか、誰も分かっていない

投稿しても反応が薄い。社内で褒められることもない。数字の見方も分からない。この状態で3ヶ月続けられる人は、かなり珍しいです。

フォロワーが10人増えたことに意味があるのかないのか、担当者本人が判断できません。手応えのない作業を続ける動機は、なかなか湧いてこないものです。SNSは反応が数字で見えるぶん、少ない反応がそのまま目に入る場所でもあります。頑張った投稿にいいねが3つだと、心が折れるのは当たり前です。

続く仕組みは、この4つでできています

ここまでが止まる理由です。裏返すと、続けるためにやることも決まってきます。特別な才能もセンスも要りません。仕事として組み直すだけです。

  1. 撮影日を月1回にまとめる。2時間確保して、その月に使う写真を20〜30枚撮っておきます。投稿の日に撮影しない。これだけで負担が半分になります
  2. 投稿の型を5つ決める。お客様の声、スタッフ紹介、商品の使い方、仕事の裏側、お知らせ。型があれば「今日はどれを出すか」を選ぶだけになります
  3. 下限だけ決める。週2回が理想でも、まずは月4本を下限にする。上限は決めません。守れる約束から始めたほうが、結果的に長く続きます
  4. 週1回10分の確認を、社長か上長が入れる。数字の話ではなく「先週の裏側の投稿よかったね」で十分です。見ている人がいるかどうかで、継続率がはっきり変わります

もうひとつ、ネタ帳を1つ作っておくことをおすすめします。スマホのメモで構いません。お客様から聞かれた質問、現場で撮った写真、季節の予定。思いついたときに1行入れておくだけで、企画の時間がぐっと短くなります。よく聞かれる質問は、それ自体が投稿のネタです。

数字の見方も、最初は1つに絞ってください。おすすめは保存数です。フォロワー数は増減の理由が読みにくく、いいねは知り合いの数に左右されます。保存は「あとで見返したい」という行動なので、内容が刺さったかどうかがそのまま出ます。

それでも回らないときの選択肢

投稿する時間帯も、最初に決めておくと迷いが減ります。お客様がスマホを見ている時間に合わせるのが基本で、飲食店なら昼前と夕方、BtoBなら平日の朝。厳密に当てにいくより、毎回だいたい同じ時間に出すほうが効きます。

ここまでやっても続かない会社はあります。人が足りない、繁忙期が長い、担当者が現場を離れられない。仕組みの前に、時間がそもそも存在しないパターンです。

その場合でも、全部を外に出す必要はありません。撮影だけ、あるいは企画だけを外注して、投稿は社内でやる分け方もあります。社内の人が撮った日常の写真には、外部が撮った写真にない空気が写ります。丸ごと外注すると、その良さが消えてしまうことがあります。

やめるという判断もあります。商材によってはInstagramより検索対策のほうが効きますし、限られた人手を分散させるくらいなら、効く1本に寄せたほうが強いです。「続かないから自分たちはダメだ」と考える必要はありません。

止まっているアカウントを再開するときは、謝罪の投稿から始めなくて大丈夫です。何事もなかったように、次の1本を出せば戻ります。見ている人は、止まっていた期間を思っているほど気にしていません。

社内の体制づくりについてはSNS運用代行のページでも触れています。

RELATED SERVICE

SNS運用サポート

ご状況をお聞きしたうえで、必要なところだけご提案しています。

article author

株式会社KOiKi 代表取締役 中谷 蓉織

代表取締役 中谷 蓉織

福井市を拠点に、Web・広告・グラフィック・パッケージなど幅広いデザイン分野で
16年以上のキャリアを持つクリエイティブディレクター。 企業や店舗のブランディング、Webサイト制作、SNS運用、広告設計など、トータルな集客支援を行う