「ホームページはあるんだけど、問い合わせなんて来たことがない」。福井で経営者の方とお話ししていると、本当によく聞く言葉です。
KOiKiの中谷です。実はホームページって、作っただけでは問い合わせは来ないんです。これは制作会社が言うべきことではないのかもしれませんが、事実なので正直にお伝えします。
ただ、逆に言えば「作った後に何をするか」で結果は大きく変わります。今回は、弊社が実際にお手伝いした事例も交えながら、「作っただけ」で終わるホームページと問い合わせが来るホームページの違いをお話しします。
「作っただけ」で終わるホームページの共通点
問い合わせが来ないホームページには、いくつか共通点があります。
- 誰に向けたサイトなのかが曖昧(「みなさまへ」になっている)
- 会社が言いたいことは書いてあるが、お客様が知りたいことが書いていない
- 公開してから一度も更新していない
- そもそも見られていない(アクセス数を誰も把握していない)
特に多いのが最後の2つです。ホームページは公開した瞬間が一番きれいで、あとは放っておくと情報が古びていきます。「営業時間が変わったのに直していない」「載っている社員がもう退職している」という状態のサイトを、お客様は信用してくれません。
もう一つ根深いのが、ホームページの担当者が社内にいないケースです。作るときは盛り上がったものの、公開後は誰の仕事でもなくなってしまう。ホームページは道具なので、使う人がいなければ成果が出ないのは、考えてみれば当たり前のことなんですよね。
問い合わせが来るホームページがやっていること
一方で、成果が出ているホームページは、特別なことをしているわけではないんです。やっているのは主に3つです。
- ターゲットを絞る: 「誰でも歓迎」ではなく「こういう悩みの方へ」と言い切る
- お客様の言葉で書く: 業界用語ではなく、お客様が検索するときの言葉を使う
- 数字を見て直す: アクセス解析を見て、読まれているページを強化し、読まれていないページを直す
3つ目が一番地味で、一番効きます。弊社がお手伝いしている弁護士事務所さんのサイトでは、月2回の定例ミーティングでアクセス数を一緒に確認し、「このページが読まれているから関連記事を増やしましょう」という改善を積み重ねました。その結果、半年でPVが20倍になったんです。
魔法のような施策は一つもありません。数字を見て、直して、また見る。この繰り返しだけです。
この事例で私が一番大事だと思っているのは、20倍という数字よりも「月2回、必ず数字を見る場を設けた」ことです。人間、予定に入っていないことは続きません。改善が続く仕組みを先に作ってしまうのが、遠回りに見えて一番の近道だったなと感じています。
もう一つ、ターゲットを絞ることについて補足させてください。「絞ったら他のお客様を逃すのでは」と心配される方が多いのですが、実際は逆のことが多いんです。「誰でも歓迎」と書かれたお店より、「自分のための店だ」と感じられるお店のほうが選ばれる。ホームページも同じで、絞った言葉のほうが、結果として広く届くという不思議があります。
すぐに結果が出なくても、焦らなくていい
正直にお伝えすると、ホームページの改善は時間がかかります。半年でPV20倍という事例も、最初の1〜2ヶ月は目立った変化がありませんでした。
弊社が関わった別の事例では、ゼロからスタートした地域のシェアサービスが、2年かけて福井県内1位・全国42位まで育ちました。繊維業のお客様では、ページの追加と広告の組み合わせで販売数が1.3倍になりましたが、これも一晩で起きた変化ではありません。
「3ヶ月で問い合わせ10倍」のような派手な言葉には、少し警戒したほうがいいかなと思います。じわじわ伸びるのが普通で、じわじわ伸びたものは簡単には落ちません。
だからこそ、公開後の最初の数ヶ月は「数字が動かなくても観察を続ける期間」と割り切っていただきたいんです。この期間に見えてくる「どんな検索語で来ているか」「どのページで離脱しているか」というデータが、その後の改善の材料になります。種まきの時期に収穫を求めない、というイメージですね。
まとめ
「作っただけ」で終わるか、問い合わせが来るかの分かれ目は、デザインの良し悪しよりも「公開後に数字を見て直しているか」にあります。
そしてこれは、特別な才能がなくてもできることです。月に一度でも数字を見る習慣さえ作れれば、ホームページは少しずつ、でも確実に育っていきます。
いま既にホームページをお持ちの方は、まずアクセス解析が入っているか確認してみてください。入っていない、あるいは見方がわからないという場合は、そこからのお手伝いも可能です。リニューアルありきではなく、今あるサイトを活かす方法から一緒に考えますので、お気軽にご相談ください。ホームページの運用サポートについては、保守・運用のページもご覧いただければと思います。


