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クラウドファンディングで支援を集める文章の書き方

2026.09.30最終更新 2026.09.24

補助金・お金

クラウドファンディングで支援を集める文章の書き方

クラウドファンディングのページを何本か一緒に作ってきて、支援が伸びるページには共通の順番があると感じています。逆に、伸び悩むページも似た形をしています。

今回は、ページの文章をどういう順番で、どんな粒度で書くかという話をします。文章力の話ではなく、構成の話です。

冒頭200字で全部言い切る

読む人は、ページを開いて数秒で先を読むかどうかを決めます。ここで会社の沿革から始まると、まず離脱します。

最初の200字に入れるのは、誰が・何を作ろうとしていて・そのためにいくら必要で・支援者に何が返るかの4つです。もったいぶらずに全部書いてしまう。詳しい話は、そのあとを読んでもらえばいい。

「福井市で30年続いた◯◯を、閉店させずに次の世代へ渡すため、厨房設備の入れ替えに200万円が必要です」。この形で始まっていれば、その先を読む理由ができます。

自分の困りごとではなく、相手の困りごとから書く

ページを作っていると、どうしても「うちが大変で」という話になりがちです。気持ちは分かるのですが、支援は同情だけでは動きません。

書くべきは、この事業がなくなると誰が困るか、あるいはこれができると誰が喜ぶかです。地域の人、常連のお客様、これから使う人。主語を自分から外に移すと、読む人が自分ごととして受け取れるようになります。

そのうえで、なぜあなたがやるのかを書きます。ここは過去の話をしてください。いつからやっているか、どんなきっかけだったか、何を断ってきたか。この部分が薄いページは、内容が良くても信用が積み上がりません。

お金の使い道は、行ごとに分けて書く

目標金額をどう使うのかは、必ず内訳で見せてください。「設備費に150万円、工事費に30万円、手数料と送料に20万円」という具合です。

金額の根拠が見えるページは、それだけで安心感が違います。逆に「運営資金として」とだけ書かれていると、読む人は判断ができません。手数料や配送費まで隠さず載せているページのほうが、信用されます。

目標を達成できなかった場合にどうするかも、書いておいたほうが親切です。規模を縮めて実行するのか、別の方法を探すのか。逃げずに書いてあるページは、覚悟が伝わります。

内訳を出すと、金額の大きさが目立ってしまうと心配される方もいます。ただ、読む人が知りたいのは金額の多寡ではなく、そのお金が何に変わるかです。用途がはっきりしているほど、金額は問題になりません。

リターンの説明は、熱を込めずに正確に

本文は思いを込めて書いていい場所ですが、リターンの欄は事務的で構いません。内容、数量、サイズ、発送時期、注意事項。ここが曖昧だと、後で必ずトラブルになります。

種類は3〜5つに絞ってください。10種類あると選べません。金額は3,000円前後、1万円前後、3万円以上の3層があると、支援する側が選びやすくなります。

発送時期は、余裕を持って遅めに書いておく。早めに書いて遅れるより、遅めに書いて早く届くほうが、はるかに喜ばれます。

リターンを考えるときは、原価と手間も一緒に計算しておいてください。安く設定しすぎて、支援が集まるほど赤字が膨らむ設計になっていることがあります。送る作業にかかる人の時間も、立派な費用です。

伸び悩むページに共通する3つの形

うまくいかないページにも、はっきりした共通点があります。

  1. 会社紹介から始まっている。創業年や事業内容から入ると、読む人が置いていかれます。会社の話は後半で十分です
  2. 熱意だけで、事実がない。「頑張ります」「思いを込めました」が続くページは、読み終わっても何が起きるのか分かりません。作る数量、完成の時期、使う材料。事実が入るほど熱が伝わります
  3. 専門用語がそのまま置かれている。業界では当たり前の言葉でも、支援する人は初めて見ます。読んだ人が一度でも詰まったら、そこで離れると考えてください

書き終えたら、その業界を知らない家族や友人に読んでもらってください。分かりにくかった箇所を指してもらうだけで、直すべき場所が見つかります。

写真とキャプション、そして最後の1行

長い文章は、写真で区切ります。写真には必ず一言添えてください。何を写しているのか分からない写真は、置いていないのと同じです。

全体の長さは3,000〜5,000字ほど。短すぎると熱が伝わらず、長すぎると最後まで届きません。スマホで読むことを考えて、段落は3行以内に切ってください。

最後は、お願いの1行で締めます。「ご支援をお願いします」でも「読んでいただけただけで嬉しいです。もしよければ、力を貸してください」でもいい。ここで長い言い訳を書かないことです。

公開後は、活動報告を止めないでください。支援してくださった方は、その後を見ています。報告が続くページは、期間の後半でもう一度伸びることがあります。

どこから手をつけるかだけでも、一緒に整理できます。文章づくりの考え方はサービス紹介のページにも書いています。

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株式会社KOiKi 代表取締役 中谷 蓉織

代表取締役 中谷 蓉織

福井市を拠点に、Web・広告・グラフィック・パッケージなど幅広いデザイン分野で
16年以上のキャリアを持つクリエイティブディレクター。 企業や店舗のブランディング、Webサイト制作、SNS運用、広告設計など、トータルな集客支援を行う